サッカーでは試合終了後に決着がつかなかった場合には、PK戦などを行い勝者を決める。
そこで今回は、ラグビーにもPK戦があるのか、同点の場合どのように勝者は決めるのかなどを調べてみた。
PK戦は存在するのか
結論から言うと、ラグビーにもPK戦に似たような、キック合戦があるものの、PK戦が行われるのは、ごく稀にしか行われない。
ラグビーというスポーツ自体、延長戦が珍しいからである。
しかし、ラグビーW杯などの重要な大会では延長戦までもつれ込むことも実際にある。
2003年のラグビーW杯の決勝では、延長戦までもつれ込んだうえ、イングランドのSOである、ジョニー・ウィルキンソン選手がドロップゴールを決め、オーストラリア相手に劇的なW杯優勝を決めた。
同点だった場合はどうなる?
先ほど説明した通り、ラグビーラグビーには、PK戦に似たような、キック合戦があるものの、PK戦が行われるのは、ごく稀にしか行われない。
その場合はどうなるのだろうか。
まず一つ目の方法は紹介した通り、延長戦である。
しかし、延長戦はW杯などの大きな大会の準決勝、決勝戦などでは行われる事もあるが、多くの場合は試合日程や、時間の理由など様々な理由で行われないことが多い。
2つ目の方法としては、抽選である。
高校ラグビーなどでは、花園予選などで両校同点の場合は、抽選により勝者が決まり、その先の試合に進むことができる。
すこし可哀想な気もするが「運も実力のうち」ということだろう。
また、抽選くじを実際に引くのは各校のキャプテンなので、キャプテンの感じるプレッシャーは半端ではないだろう。
3つ目は、そのまま同点として扱う方法である。
実際に、ラグビー界ではこの方法が多いように感じる。
高校ラグビーの決勝戦では、同点になったために両校優勝という例も実際に存在する。
また、国際試合でも同点だとしても同点として扱うことがほとんどである。
W杯などの大きな大会でも、準決勝や決勝ではない限りは同点のままとして扱う。
4つ目は、この記事のタイトルにもなっている通りPK戦である。
このPK戦が行われるには、前後半10分ずつの延長戦をまず最初に行い、それでも決着がつかない場合に限り、W杯決勝や、準決勝などの舞台で行われる。
PK戦のルール
ここでは、ラグビーではめったに見ることのないPK戦のルールを紹介していこう。
まず、この場合のPK戦のキックは、コンバージョンキック(ゴールキック)のことを指す。
同点の両チームは、お互いのチームからそれぞれ80分間フル出場をしていた選手を5人選び、それぞれの選手が順番に、22mラインからキックをする。
もし、それぞれ5人の選手がキックをしてもなお同じ点数の場合は、サドンデスゲームに突入をしどちらかがミスをし、もう片方のチームの選手がゴールキックを成功させたらその時点で試合終了となる。
このPK戦が初めて行われたのは、2009年のヨーロッパのプロクラブの大会である、ハイネケンカップの準決勝で行われた試合である。
上の動画の試合までは5回のキックでは決着がつかず、サドンデスまで突入した。その結果、Leicester(緑色のジャージ)が7-6で勝利した。
2010年に行われたU20代表の、ウェールズVSアルゼンチンの試合である。
まとめ
今回はラグビーにはPK戦があるのかを紹介した。
サッカーのようにフットボールであるラグビーでもPK戦はなかなか行わないものの、行われた例も実際に数回あった。
実際に見る機会があれば、珍しいチャンスを逃さないようにしっかり見ておくことをお勧めする。
コメント