日本代表が対戦したラグビーチーム、ライオンズ。ラグビー経験者の方なら知っている方も多いかもしれないが、にわかファンの方の中には、何の話をしているのかさえわからないという方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、そんな方にも簡単に理解ができるように、歴史なども含めてわかりやすく紹介をまとめてみた。
ブリティッシュ&アイリッシュライオンズとは?
そもそも、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズとは何なのだろうか?
結論を言ってしまうと、4年に一回だけ結成されるイギリスを構成する国、イングランド・ウェールズ・スコットランド・アイルランドのそれぞれの代表チームから、選抜された選手のみで結成されるラグビーチームのことだ。
要するに、イギリス代表チームである。
では、いつチームが結成された?どのくらい強い?などの疑問を次に解説していく。
ブリティッシュ&アイリッシュライオンズの歴史
ライオンズの歴史はかなり長く、さかのぼること100年以上の1888年にライオンズのツアーが初めて行われた。
その当時のキャプテンである、ロバート・セダン(画像下)は、22人のウェールズ、イングランド、スコットランドからの選りすぐりの選手とともに、250日にも及ぶ世界初のライオンズツアーを行った。
そのツアーの初試合では、オタゴと対戦し3-8で勝利を収めている。しかし、その当時ではチームに【ライオンズ】の名称がついておらず、ブリテン諸島代表といわれていた。この後、1930年頃から今も呼ばれている「ライオンズ」の名前で呼ばれ始めたが、この名前はイギリスと、南アフリカのジャーナリストが、ライオンズの選手たちの制服のネクタイについている、ライオンのエンブレムにちなんで「ライオンズ」と呼んだのが始まりとされている。
その後は、現在も呼ばれている「ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ」の名称で呼ばれている。
ちなみに、今までにブリティッシュ&アイリッシュライオンズと試合を行ってきた国では、49回と南アフリカが最も多く、ライオンズとテストマッチを行っている。その次には41回のニュージーランド、23回のオーストラリア代表と続く。
ジャージ
ご覧の通り、赤をベースとしたラグビージャージだ。
選手の左胸には、ライオンズのエンブレムが配置されている。
ちなみに、この選手はウェールズの伝説の選手アラン・ウィン=ジョーンズ、ポジションはロック、身長体重は、198cm 118kgだ。大柄な体格にもかかわらず、その落ち着いた風貌から「ガリアの戦士」(ガリアとは、古代ヨーロッパ西部のケルト人が住んでいた地方であり、古代ローマ人はその地方はガリアと呼んだ)という名前もついている。
彼の強さはどう見ても明らかであり、世界の強豪国が集まるシックスネーションズでは、最優秀選手に選ばれるほどである。
今後の予定
次のツアーは2025年にオーストラリアにて、黄金のジャージを持つオーストラリア代表と、24回目の対戦をすることになっている。そして2029年のツアーでは、ニュージーランド代表と42回目の試合を行うことになっている。
最近は、ワールドカップでは優勝から遠ざかっているオーストラリアだが、日本代表に大勝するなど、その実力はまだまだ衰えていない。キャプテンのマイケルフーパー選手がどのようにオーストラリア代表を引っ張っていくのか見ものだ。
まとめ
残念ながら、日本代表は惜敗してしまったものの、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズは見ているだけでも非常に楽しいチームだ。今度のツアーは2025年、ワールドカップフランス大会の1年後だ。ブリティッシュ&アイリッシュライオンズの選りすぐり選手から繰り出される美しいプレーをとくとご覧あれ。
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