ラグビーニュージーランドの特徴といえば、なんといっても先住民族であるマオリ族の踊りである、ハカ(HAKA)だろう。
その姿を見るためだけに、試合に訪れるのも珍しくない。
しかし、ハカは昔からかっこよかったわけではない。
そこで、今回は昔から現在までのハカを個人的な感想を交えながら見比べてみよう。
1920年代:マオリオールブラックスのハカ
現在のハカに比べてかなり違った印象を受けた。
その一方で、1922年のハカは、カパオパンゴに少し似ているかな?という印象を受けたものの、やはり現在のものと比べるとかなり変わっている。
1925年のハカから、しばらくはハカの終わりにジャンプをするようになる。
1973年:ウェールズ戦でのハカ
正直な感想を述べると、かなりダサい。
動きもバラバラなうえに、選手みんなが動きをあまり覚えられていない。
この時の選手たちは、ハカの練習をしていたのだろうか、と正直疑いたくなるレベルである。
そしてハカの終わりには、お決まりのジャンプが見られる。
1981年:南アフリカ戦でのハカ
かなりマシになってきたのではないだろうか。
また、この頃のハカから、現在のハカの一つであるカマテの振り付けに近くなってきた感じがする。
また、ある程度練習したのだろうか、振り付けもそれなりにそろってきたものの、カッコいいとまではいかないものの、かなり改善されたのではないだろうか。
1999年:RWCでのハカ
この18年間の間にいったい何があったのだろうか。
かなり、初期のハカと比べてかっこよくなっているのを感じる。
どうやら、1990年代ごろから急速に現在のハカに近づき、迫力を感じられるようになってきていたようだ。
この時代から、一気にハカの進化が進んでいく。
2005年:カパオパンゴ 初披露
ラグビーの強豪国において使われることの多い、ハカの2種類のうちの1種類であるカパオパンゴ。
2005年に南アフリカ代表と対戦した時に初披露をした。
ハカのリードをしているのは、タナ・ウマガ。この動画を見てわかるように、非常に気迫が伝わってき、非常に迫力がある。
この時のハカは、オールブラックス史上最高のハカと呼ばれる事も多々あるほど、このハカへのラグビーファンの関心は未だに強い。
2011年:フランス代表戦でのハカ
このハカもオールブラックス史上の中で、1位2位を争うほど素晴らしいハカだ。
この時のハカも先ほど同様に、オールブラックス史上最高のハカと呼ばれることも多々ある。
このハカをリードしているのは、9番SHのピリ・ウィプーだ。
彼は、ハカのリードをする選手の中でも最高の選手と呼ばれるほど、彼のリードは特に迫力があり、圧倒される。
2020年:アルゼンチン戦でのハカ
このハカをリードしているのは、日本のトップリーグにも参戦しているTJペレナラだ。
このハカの何が素晴らしいかというと、この日オールブラックスは試合数日前に亡くなった、アルゼンチンの英雄であるディエゴ・マラドーナ選手への追悼として、1が素晴らしいかというと、この日オールブラックスは試合数日前に亡くなった、アルゼンチンの英雄であるディエゴ・マラドーナ選手への追悼として、彼の背番号である10番と彼の名前を書いたオールブラックスのジャージを目の間に置いた。
その前でハカを行うことにより、追悼の意を表したのだ。
また、少しだけいつもより迫力があるように感じる。
この精神がラグビーの素晴らしいところなのではないだろうか。
まとめ
今回はラグビーのハカの進化について、個人的な意見とともに説明をした。
この後も月日がたっていくことに、ハカが進化していってもおかしくないだろう。
そのうち、我々もカパオパンゴのような新しいハカを見られる日が来るのかもしれない。
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